NENote of Exploiting


2007-03-07 : スティーリング ザ ネットワーク

 ハッキング関係の物語です。ものすごくスマートでなおかつ非常に上手くいった場合のハッキングシーンが物語り形式で書かれています。物語はハッカーを主人公としたものだけでなく、フォレンジック専門家やハニーポット管理者を主人公にしたものもあります。7:3ぐらいの割合でしょうか。

 ハッカーがスマートに活躍する物語としての価値、セキュリティに対するユーザの危機感を強める意味では有用性があると思われます。
 しかし、物語中で登場するハッカーたちはすべてツールや公開されているExploitを使ってハッキングを繰り返す描写がなされています (0day攻撃の描写も僅かながらある)。そのため、Exploitingの原理を学ぼうとする上では役に立たない可能性が高いと判断します。

 ハッキング技術の原理追求のために購入するより、むしろ頭を休めて読むハッカー小説だと考えたほうが間違えがないと感じました。

References

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